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〔インサイト〕金現物1300ドル割れ=白金は週間で3カ月ぶり上昇幅に(16日)

2014年5月16日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間16日朝方の金現物相場は、1オンス=1300ドルを下回る水準で伸び悩んでいる。米国の雇用や製造業関連の指標が米経済の見通し改善を指し示し、ヘッジ手段としての金の魅力を損ねた。
 白金は最大の生産国南アフリカでの長引くストによる供給懸念から、週間ベースでここ3カ月で最大の上昇となる3%高に向かっている。パラジウムも今週は2%近い大幅な上昇となっている。
 15日発表された先週の米新規失業保険申請件数は7年ぶりの低水準だった。4月の米消費者物価指数(CPI)は10カ月ぶりの大幅上昇を記録。ニューヨーク連銀が発表した同州の5月の製造業景況指数は約4年ぶりの高水準だった。
 金現物相場は0648GMT時点で1.8ドル(0.14%)安の1オンス=1294.2ドル。前日は0.7%下落した。
 金は今週を通じては依然0.6%高。ウクライナ情勢を背景としたこれまでの上昇が貯金になっている。
 世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストに対する投資意欲が上向き、15日の同ETFの金保有高は1.79トン増の782.25トンと、小幅ながら1カ月ぶりに増加した。(了)

[時事通信社]
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