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〔インサイト〕金現物、横ばい=白金は供給懸念で上昇(21日)

2014年5月21日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間21日朝方の金現物相場は、1オンス=1300ドルを下回る水準で横ばいに推移している。株価下落で金のヘッジ手段としての魅力が高まったことが背景。投資家は、この日公表予定の米連邦準備制度理事会(FRB)の4月政策会合の議事要旨を待っている。
 白金は上昇。主要生産国南アフリカの鉱山労働者のストが17週目に入っていることに加え、業界リポートで白金不足が今年拡大する見通しが示されたことを受けた。
 フィリップ・フューチャーズのアナリストはメモで「金市場は現在中立的に見えるが、上値か下値方向のもちあい放れが衝動的な買いまたは売りを誘うかもしれない」と述べた。
 アナリストらによると、米経済やウクライナ危機に関するニュースが乏しいことから、トレーダーらは新たなポジション構築に消極的だという。
 金現物相場は0642GMT時点で0.2ドル(0.02%)高の1オンス=1294ドルとほぼ変わらず。白金現物相場は10.2ドル(0.7%)高の1471.3ドル。
 世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの20日時点の金保有量は1.79トン減少した。
 有力産金業界団体、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)などが20日、インドの金需要について、同国の新政権が金輸入抑制策を緩和するとの見方から、今年後半に増加する公算が大きいとの見方を示したことは、金相場を支援した。
 英ジョンソン・マッセイ社は20日、白金市場が今年121万8000オンスの供給不足になるとの予想を示した。予想通りの結果となれば、同社が1975年に統計を取り始めて以来最大規模の供給不足となる。(了)

[時事通信社]
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