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〔インサイト〕金現物、4カ月ぶり安値付近で横ばい=米経済指標待ち(4日)

2014年6月4日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間4日朝方の金現物相場はほぼ変わらずで、前営業日に付けた4カ月ぶり安値近辺で推移している。投資家は米経済指標待ちだった。アジアでは金塊需要が低調。
 市場は経済の力強さを判断する材料として、この日に発表されるADP全米雇用報告と、米労働省が6日発表する雇用統計の非農業部門就業者数に注目している。
 金現物相場は0636GMT時点で1.6ドル(0.13%)高の1オンス=1245.80ドル。3日は一時4カ月ぶり安値の1240.61ドルを付けたが、その後前営業日終値並みの水準で引けた。
 4日のアジア株は全般に横ばい。ドル相場は米国債利回り上昇の恩恵を受けた。
 香港のトレーダーは「金相場はまたどちらかの方向に大きく動く前に、短期的には1245ドル付近で安定すると思う。人々はおおむね、6日の米雇用統計の非農業部門就業者数が発表されるまで、大きなポジションを築くのを手控えている」と述べた。その上で「もし雇用統計が強めの内容となれば、金への買い意欲はあまりないだろう。なぜなら他の経済指標の内容がこのところ良い上、株価は依然過去最高値近辺にあるからだ」と語った。
 アジアの現物需要はこのところ弱い。金相場が下げると予想する向きが多いためだ。トレーダーは、少なくとも相場が現在の水準あたりで安定すれば、需要が戻ってくる可能性があると話した。(了)

[時事通信社]
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