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〔インサイト〕金現物、軟化=利食い売りで(20日)

2014年6月20日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間20日朝方の金現物相場は下落。前日約9カ月ぶりの大幅な上げを記録したのを受け、利食い売りに押されたが、約2カ月ぶりの高値近辺で推移している。
 0649GMT(日本時間午後3時49分)時点で、金現物は0.6%安の1オンス=1311.30ドル。前日は4月半ばに記録した高値の1321.70ドルを付けた。今週の上昇率は約3%となっている。
 香港のリーチョン・ゴールドディーラーズの主任ディーラー、ロナルド・リョン氏は「(前日の相場急伸は)主にショートカバーに基づく動きだ。投資目的の買い意欲は旺盛ではない」と指摘。「地政学的な緊張とドル安を背景にショートカバーが誘われている。だが、こうした動きが持続する可能性は低い」と述べた。  一方、HSBCのアナリストらはリポートで「1300ドルの大台をしっかりと上抜けており、この状況がモメンタム投資家のさらなる買いを招く可能性がある」と指摘した。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が今週、長期的に低金利を維持する姿勢を示したのを受け、ドル相場は圧迫された。
 また、香港のあるトレーダーは「1270ドル近辺で動意に乏しい状況では実需はやや強かったが、1300ドルを突破しており、実需は減退している」と語った。(了)

[時事通信社]
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