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〔インサイト〕金現物、2カ月ぶり高値近辺=4~6月期は上昇見込み(30日)

2014年6月30日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間30日朝方の金現物相場は、ドル安を背景に2カ月ぶりの高値近辺にとどまっている。このまま推移すれば4~6月期をプラス圏で終了し、2期連続の上昇となる。地政学的リスクが高まり安全資産としての金の魅力が向上したことが主因。
 投資家らは今週の米雇用統計と欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を注視している。
 金現物は0636GMT時点で、横ばいの1オンス=1315.40ドル。先週付けた2カ月ぶりの高値の1325.90ドルからさほど離れていない。
 4~6月期は2.4%上昇している。1~3月期は約7%高だった。ウクライナやイラクをめぐる緊張の高まりが相場を押し上げた。
 香港に拠点を置くある貴金属トレーダーは「金のテクニカルな見通しは良好で、1300ドルが下値支持線で、上値抵抗線は1335ドルのようだ」と述べた。  また、「現在の水準から幾らか上昇余地があるが、大きな値動きがあるのは米雇用統計とECB定例理事会の後になるだろう」と述べた。
 米ドルは30日序盤の時点で、主要通貨バスケットに対し1カ月ぶりの安値水準から抜け出せずにいる。(了)

[時事通信社]
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