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〔インサイト〕金現物、一時8カ月半ぶり安値=米利上げ懸念で(18日)

2014年9月18日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間18日朝方の金現物相場は、一時8カ月半ぶり安値を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が、米政策金利が予想より早く引き上げられる可能性を示唆したことで、ドル指数が4年ぶり高値に上昇したことが背景。
 FRBは17日、政策金利を「相当の間」ゼロに近い水準に維持する方針を改めて示したが、利上げが始まってからは金利を予想より早く引き上げる可能性があることを明らかにした。
 HSBCのアナリストらはメモで「2015年末~16年のフェデラルファンド(FF)金利予想の上昇は長期的に金相場を一段と圧迫し、今後の上昇への逆風になる可能性がある。ドルが堅調を維持すれば、金相場は守勢のままだろう」と述べた。
 金現物相場は序盤で一時1オンス=1216.01ドルと1月2日以来の安値を付けた後で下げ幅を縮小し、0624GMT時点では1.01ドル(0.08%)高の1224ドルと横ばい。前日は1%近く下落していた。
 MKSグループのディーラー、ジェーソン・セリソラ氏は「テクニカル分析では金は脆弱(ぜいじゃく)にみえる。今後数日か数週間で心理的な水準の1200ドル、重要な1180ドルの水準が試される可能性が現在真実味を帯びている」と語った。(了)

[時事通信社]
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