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　　 【シンガポール・ロイターＥＳ＝時事】欧州時間１日午前の金現物相場は下落、約９カ月ぶりの安値で推移している。ドル高に加え、国慶節の連休に入った中国からの需要に欠ける中、１２００ドルの大台を割り込む可能性がある。
　ドルが主要通貨に対して４年ぶりの高値を付ける中、他の貴金属相場も値を下げている。米国の利上げをめぐる懸念も金相場の弱材料になっている。
　ＨＳＢＣは調査報で「ドルが堅調な限り、金は今後も値を下げる可能性が高い」と指摘。「金相場は引き続き１２００ドルを上回っているが、ドル上昇が持続すれば、この大台を割り込むかもしれない」との見解を示した。
　金現物は０６２３ＧＭＴ（日本時間午後３時２３分）時点で、０．２％安の１オンス＝１２０５．９０ドル。前営業日は１月初め以来の安値となる１２０４．４０ドルを付けた。
　金は９月に６％急落しており、月間ベースでは２０１３年６月以来最大の下げとなった。（了）

［時事通信社］