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　　 【シンガポール・ロイターＥＳ＝時事】欧州時間１８日午前の金現物相場は２週間ぶりの高値を更新し、１オンス＝１２００ドルの水準に迫っている。ドルの軟化が支援要因。
　ユーロが値を戻す中、ドル相場は対主要通貨で下落した。
　ＭＫＳ・キャピタルのトレーダー、ジェームズ・ガーディナー氏は「ドル相場の動きが引き続き金相場の主な手掛かりとなっている。急激な相場高はショートカバーが主因だ」と指摘。「１１８１～１１８２ドル近辺に最初の下値支持線があるはずだ。１２００ドルが主要な上値抵抗線となるだろう」と語った。
　金現物は一時、０．８％高の１オンス＝１１９５．５０ドルと、１０月３１日以来の高値を付けた。
　前日発表された１０月の米鉱工業生産の製造業が０．２％増となったほか、ニューヨーク州の製造業も回復している状況が示され、一時金相場の圧迫要因となった。
　世界最大の金上場投資信託（ＥＴＦ）、ＳＰＤＲゴールド・トラストの１７日時点の金保有高は０．３３％増の７２３．０１トンと、３日以来で初の流入となった。（了）

［時事通信社］