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〔インサイト〕金現物、上伸=ドル高一服でショートカバー(21日)

2014年11月21日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間21日午前の金現物相場は上伸し、週間ベースでは3週連続で上昇する見通しだ。ドル高一服でショートカバーが先行した。
 金相場は今週、1オンス=1175~1205ドルで取引された。今月に入り、一時4年半ぶりの安値に値下がりする場面があったが、その後はおおむね安定的に推移した。
 HSBCのアナリスト、ジェームズ・スティール氏は「低インフレ、ドル高という現在のマクロ環境は、金相場にとり逆風となっているが、1200ドルを突破すれば投資家らの買い意欲が高まる可能性がある」との見方を示した。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が2015年中頃に利上げに踏み切るとの見方が高まっているが、20日発表された10月の米消費者物価指数はインフレ圧力が内在していることが示され、金相場を下支えした。
 金現物相場は0724GMT時点で、0.2%高の1オンス=1195.60ドル。前日は約1%値上がりした。週間ベースでは今のところ、0.6%上昇している。
 ドル高を受け、金は今月、4年半ぶり安値となる1131.85ドルまで下落していた。(了)

[時事通信社]
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