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〔インサイト〕金現物、横ばい=スイス国民投票を注視(26日)

2014年11月26日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間26日朝方の金現物相場は、横ばいで推移。米経済に対する楽観から株価が上昇。一方、市場では、ドルの値動きや中央銀行の金準備をめぐるスイスの国民投票の動向が注視されている。
 27日の感謝祭に伴う米国市場の休場、30日のスイスの国民投票を控え、今週の金相場は、狭いレンジ内で方向感に乏しい値動きとなった。
 今月記録した4年半ぶりの安値からは、値を戻し、その後も落ち着いた値動きが続いているが、市場では最悪期が過ぎたとの見方は少ない。
 ソシエテ・ジェネラルは、金相場の見通しを下方修正。今年第4半期は平均1150ドル、来年は1025ドルと予想した。
 同社のアナリスト、ロビン・バー氏は「金相場は引き続き下落を続けるとみている。ドルの堅調の一方、金の弱基調は続き、2016年から19年にかけて862ドルに下落する」との見方を示した。
 金現物は、0718GMT時点で、ほぼ変わらずの1オンス=1200ドル。
 30日に行われるスイスの国民投票では、スイス国立銀行(中央銀行)に保有金の売却を禁止するとともに、金準備の最低比率を20%に引き上げることが目的。直近の世論調査では、支持率は38%に低下していた。(了)

[時事通信社]
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