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〔インサイト〕金現物、小幅安=ドル高が圧迫(4日)

2014年12月4日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間4日朝方の金現物相場は、アジアでの取引で小幅下落した。ドルが対バスケット通貨で5年半ぶり高値に近づいたことが背景。1オンス=1200ドルの節目は保っている。現物は0746GMT時点で0.4%安の1204ドル。
 投資家は、欧州中央銀行(ECB)理事会や、米週間失業保険申請件数統計に注目している。
 シンガポールのトレーダーは「今後2日間、重要なイベントを幾つか控えていることから、現在は様子見局面だ。4日にECB理事会、5日には米雇用統計が発表される。いずれも大きな動きを引き起こすきっかけになるかもしれない」と指摘。「1200ドル近辺で値固めしているようだが、ここ数カ月に生じたリスクは残っている」と話した。
 雇用統計は米経済の回復の強さを把握し、今後の金利動向を占う材料となる。金相場は今年前半は上昇したが、後半入り以降は、利上げ観測を背景にしたドル高で下落に転じた。最近の元安も金相場を圧迫している。(了)

[時事通信社]
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