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〔インサイト〕金現物、小幅高=ドル安、アジア勢の買いに(22日)

2014年12月22日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間22日朝方の金現物相場は、アジアからの買い意欲とドルの下落を背景に、小幅上昇した。ただ、株価上昇が金の安全資産としての魅力を弱め、相場の上げ幅を抑えた。
 原油相場高も金相場を支援したが、米利上げ見通しやドル高見通しのため、金は上昇分を維持することが難しい可能性がある。
 HSBCのアナリスト、ジェームズ・スティール氏は「金塊相場は堅固な上値抵抗線に直面しており、一段の上昇は容易ではないかもしれない」と指摘。「ドル高や、インフレが抑制されたままでも米政策金利が引き上げられる可能性が、金相場下落の材料だ」と述べた。
 金現物相場は0759GMT時点で4.51ドル(0.38%)高の1オンス=1199.86ドル。先週は約2%下落していた。
 22日のドル指数が4営業日ぶりに下落する中、金は買われた。
 ブレント原油先物相場が年内は60ドルを上回る水準を維持する公算が大きいとの見方を追い風に、原油相場は上昇している。
 世界最大の金消費国である中国からの買いが序盤で金相場を支えた。現地相場は世界指標相場に、オンス当たり約3ドルのプレミアムを上乗せした水準だったが、その後プレミアムは1ドル程度に縮小した。
 米利上げ時期をめぐる臆測が今後相場を圧迫する可能性もある。(了)

[時事通信社]
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