〔インサイト〕金現物、反発=週間では下落の見込み(30日)
2014年1月30日
【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間30日朝方の金現物相場は、米利上げ懸念からオーバーナイトで2%超下落して2週間ぶり安値を付けた後で、反発している。それでも金相場は今週を通じては週間ベースで2カ月ぶりの大幅下落に向かっている。
金は一方で1月を通じては月間ベースで約1年ぶりの大幅上昇を記録する見込み。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和導入発表で相場は最近上昇していた。
オーストラリア・ニュージーランド銀行のアナリスト、ビクター・ティアンピリヤ氏は、米金融引き締めの脅威が存在するものの、ECBの量的緩和策による流動性の増加が今後金相場を支えるだろうと述べた。
同氏は「今後12カ月間の貴金属にとって最重要テーマは、ECBによって金融システムの流動性が大幅に増加することだ。米国が投資資金を引き付けるには、米経済が今後も世界経済をリードする必要がある。特に、賃金の上昇が依然としてかなり緩やかであることを踏まえれば、米国がこの成長の水準を本当に持続できるかどうかがリスクだ」と語った。
金現物相場は0659GMT時点で4.50ドル(0.36%)高の1オンス=1261.00ドル。29日には1月15日以来の安値となる1251.86ドルまで下げていた。オーバーナイトでの2.2%下落は12月半ば以来の大幅下落。
金相場は今週2.6%下落しているが、1月月間では6.5%高と、昨年2月以来の大幅上昇に向かっている。(了)
[時事通信社]
金は一方で1月を通じては月間ベースで約1年ぶりの大幅上昇を記録する見込み。欧州中央銀行(ECB)の量的緩和導入発表で相場は最近上昇していた。
オーストラリア・ニュージーランド銀行のアナリスト、ビクター・ティアンピリヤ氏は、米金融引き締めの脅威が存在するものの、ECBの量的緩和策による流動性の増加が今後金相場を支えるだろうと述べた。
同氏は「今後12カ月間の貴金属にとって最重要テーマは、ECBによって金融システムの流動性が大幅に増加することだ。米国が投資資金を引き付けるには、米経済が今後も世界経済をリードする必要がある。特に、賃金の上昇が依然としてかなり緩やかであることを踏まえれば、米国がこの成長の水準を本当に持続できるかどうかがリスクだ」と語った。
金現物相場は0659GMT時点で4.50ドル(0.36%)高の1オンス=1261.00ドル。29日には1月15日以来の安値となる1251.86ドルまで下げていた。オーバーナイトでの2.2%下落は12月半ば以来の大幅下落。
金相場は今週2.6%下落しているが、1月月間では6.5%高と、昨年2月以来の大幅上昇に向かっている。(了)
[時事通信社]
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