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〔インサイト〕金現物、上伸=さえない世界経済見通しなどで(3日)

2015年2月3日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間3日午前の金現物相場は上伸。さえない世界経済見通しを背景に、安全資産としての魅力が高まっている。
 欧米や中国の低調な景気指標を受け、アジアの株価が軟調となっており、これは金相場見通しを押し上げる要因。金相場は年初来、8%値を上げている。
 池水雄一スタンダードバンク東京支店長は「金の地合いは変化している。昨年は米国の利上げ見通しを理由として極めて弱気な地合いだった」と指摘。「1250ドル前後でアジアからの堅調な需要が見られる。市場は現時点でかなりロングに傾いている」と述べた。
 金現物は0651GMT(日本時間午後3時51分)時点で、0.4%高の1オンス=1279.20ドル。アジア時間帯の午前の取引ではほぼ変わらずだった。
 世界最大の金塊上場投資信託、SPDRゴールド・トラストの2日時点の金塊保有量は、昨年10月以来の高水準となった。
 ただ、池水氏は市場は全体として引き続き強気派と弱気派に分かれていると指摘。米雇用統計で非農業部門就業者数が堅調な数字となれば、急激にロングの手じまいが出る可能性があると警告した。(了)

[時事通信社]
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