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〔インサイト〕金現物、ジリ高=FOMC控え小動き(16日)

2015年3月16日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間14日朝方の金現物相場はジリ高。17日から開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、先週に記録した12月1日以来の安値付近で浮動している。
 金現物は0753GMT時点で0.3%高の1オンス=1162.50ドル。
 市場では、今回のFMOCで具体的な利上げ時期について手掛かりを得られるかどうか、関心を寄せている。
 フィリップ・フューチャーズのホウィー・リー氏は「FOMCでタカ派寄りのサプライズが示されれば、大きく下落することも再び予想される」と指摘。
 「米経済の回復や労働市場の引き締まりをめぐり、いつもの言葉遣いなら、間違いなく弱気筋を活気づけるだろう」とした上で、利上げについて「忍耐強く」という文言が削除されただけでも1125ドルまで急落し得ると分析した。
 力強い雇用関連指標が数カ月続いたことから、市場では、米当局は「忍耐強く」という文言を削除することで、6月の利上げに向けたシグナルを打ち出すとの見方が強まっている。
 世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの保有高は13日時点で750.67トンと、前日比0.28トン減少した。
 トレーダーらによると、実需面では、相場下落がある程度、安値拾いを引きつけているが、価格を押し上げるには力不足だという。(了)

[時事通信社]
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