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〔インサイト〕金現物、4カ月ぶり安値付近に下落=FOMC控えて警戒感(18日)

2015年3月18日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間18日朝方の金現物相場は、約4カ月ぶりの安値付近に下落している。今年半ばの米利上げに関する見通しを示す可能性がある連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を控えて、警戒感が広がっている。
 市場参加者の多くは、米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMC声明で示すフォワードガイダンス(指針)から「忍耐強く」の文言を削除し、今年半ばごろの利上げに道を開く可能性があると予想している。
 ただHSBCは、近く発表されるインフレ指標は6月の利上げを後押しするほど強い内容にならない可能性があり、FRBの政策立案者らは9月まで待ってから行動するのではないかと分析している。
 HSBCのアナリスト、ジェームズ・スティール氏は「FOMCの指標から『忍耐強く』の文言が削除されれば、金相場は当初圧迫される可能性がある。特にそれが一段のドル高につながった場合だ」と指摘。「ただそうは言っても、6月に利上げが実施されない場合には、あるいはインフレ指標が2%の目標水準に向かっていかなければ、投資家による金に対する心理はポジティブに変わり、上昇する可能性がある」と述べた。
 金現物は0729GMT(日本時間午後4時29分)時点で0.2%安の1オンス=1146.20ドル。(了)

[時事通信社]
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