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〔インサイト〕金現物、安値から戻す=ドル安で(22日)

2015年4月22日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間22日朝方の金現物相場は、ドルの軟化を背景に序盤の下落から値を戻し、1オンス=1200ドル超の水準で推移している。投資家はギリシャ債務危機と、その為替市場への影響にも引き続き注目している。
 金現物相場は0653GMT時点で、0.83ドル(0.07%)高の1オンス=1203.11ドル。一時は1198.65ドルまで下落していた。
 香港のリーチョン・ゴールドディーラーズの主任ディーラー、ロナルド・リョン氏は「金は現時点でドル相場に密接に追随している。大きな経済統計がないので、投資家はギリシャ情勢を追っている」と語った。
 同氏は、株式市場の力強い上昇も、引き続き投資家を金投資から遠ざけていると指摘した。  きょうの日経平均株価は15年ぶりの高値を付けた。
 手持ち資金がなくなりつつあるギリシャは2月に他のユーロ圏諸国に対し、同国が72億ユーロの支援融資を受け取るために必要な改革案について、貸し手側と4月末までに合意にこぎつけると表明していた。しかしユーロ圏当局者によると、改革案は24日のユーロ圏財務相会合、さらには月末にも間に合わない見込みという。(了)

[時事通信社]
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