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〔インサイト〕金現物、横ばい=米小売売上高で早期利上げ懸念後退(14日)

2015年5月14日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間14日朝方の金現物相場は、ほぼ横ばい。低調な米小売売上高統計を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期の利上げには踏み切らないとの見方が浮上、前日に金は大幅上伸し、きょうも5週間ぶり高値近辺にある。
 金現物は0603GMT時点で1.13ドル(0.09%)安の1オンス=1214.10ドル。前日の高値1218.80ドル近辺で推移している。前日は1.9%上昇した。
 13日発表された4月の米小売売上高は前月比横ばいだった。自動車など高価な商品の売り上げが減少、1~3月期にゼロに近い成長率だった米経済が伸び悩んでいることが示された。
 小売売上高統計を受けてドルは主要通貨バスケットに対し3カ月ぶり安値に下落した。
 フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ハウイー・リー氏は「米小売売上高が幅広く弱い内容だったことは、FRBに現在政策を講じる自由がないとの当社の見方を裏付けるものだ」と述べた。
 米利上げが先延ばしになれば、利子を生まない金相場にとっては強材料となる。(了)

[時事通信社]
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