〔インサイト〕金、上昇も2週間ぶり安値近辺=年内の米利上げ観測で(27日)
2015年5月27日
【マニラ・ロイターES=時事】欧州時間27日朝方の金現物相場は上昇しているが、前日に2%近く下落した後で、2週間ぶり安値近辺にある。上向きな米経済指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に金利を引き上げるとの見方が強まったことが背景。
ドルは幅広い通貨に対する上昇分を維持した。ドルの上昇で金は4月30日以来の大幅下落に見舞われていた。金現物相場は0635GMT時点で3.10ドル(0.26%)高の1オンス=1189.65ドル。前日は5月12日以来の安値となる1185.35ドルに下落していた。フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ハウイー・リー氏は「FRBは年内に最低1回は利上げすると思う。9月になる公算が大きい」と語った。
最近の統計は米経済活動が第1四半期の停滞の後で上向きつつあることを示唆しているが、リー氏は全般的な状況が依然低調であり、FRBが利上げを開始するにはさらなる証拠が必要かもしれないと指摘。「米経済について根拠のない楽観が存在するかもしれない。景気が反転上昇していると結論付けるには、まだ堅調な統計があと数カ月分は必要だと思う」と述べた。
26日発表された4月の米耐久財受注は、航空機を除く非国防資本財受注が1.0%増と、2カ月連続で増加した。同日発表された5月の米コンファレンス・ボード消費者信頼感指数も上昇した。米経済成長が第1四半期に減速した後で勢いを増しつつあることを示す新たな兆候となった。26日発表の4月の米新築住宅販売も増加だった。
イエレンFRB議長が先週、年内利上げの構えを示唆したことを受け、ドルは対円で8年ぶり高値に上昇、対ユーロでも値上がりしていた。(了)
[時事通信社]
ドルは幅広い通貨に対する上昇分を維持した。ドルの上昇で金は4月30日以来の大幅下落に見舞われていた。金現物相場は0635GMT時点で3.10ドル(0.26%)高の1オンス=1189.65ドル。前日は5月12日以来の安値となる1185.35ドルに下落していた。フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ハウイー・リー氏は「FRBは年内に最低1回は利上げすると思う。9月になる公算が大きい」と語った。
最近の統計は米経済活動が第1四半期の停滞の後で上向きつつあることを示唆しているが、リー氏は全般的な状況が依然低調であり、FRBが利上げを開始するにはさらなる証拠が必要かもしれないと指摘。「米経済について根拠のない楽観が存在するかもしれない。景気が反転上昇していると結論付けるには、まだ堅調な統計があと数カ月分は必要だと思う」と述べた。
26日発表された4月の米耐久財受注は、航空機を除く非国防資本財受注が1.0%増と、2カ月連続で増加した。同日発表された5月の米コンファレンス・ボード消費者信頼感指数も上昇した。米経済成長が第1四半期に減速した後で勢いを増しつつあることを示す新たな兆候となった。26日発表の4月の米新築住宅販売も増加だった。
イエレンFRB議長が先週、年内利上げの構えを示唆したことを受け、ドルは対円で8年ぶり高値に上昇、対ユーロでも値上がりしていた。(了)
[時事通信社]
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