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〔インサイト〕金現物、上げ幅広げる=FOMC声明受けドル軟化(18日)

2015年6月18日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間18日朝方の金現物相場は、上げ幅を広げる展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が市場予想より利上げが遅くなる可能性を示唆し、経済成長見通しを下方修正したことを受けて、ドルが下値圧力にさらされたことが背景。
 金現物は0647GMT(日本時間午後3時47分)時点で、0.3%高の1オンス=1188.16ドル。前日は0.3%上昇していた。
 17日まで2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)の日程を終えて、FRB当局者らは政策金利をゼロ近辺に据え置くことを決定。労働市場がさらに改善しインフレ率が上昇するとの確信が得られたときに、利上げが適切と言えるとの見解を示した。
 MKSグループの貴金属トレーダー、ジェームズ・ガーディナー氏は「全般的に見て、FOMC声明の内容はハト派的だった。アナリストらは米利上げ時期について、これまでの予想をさらに遅らせるだろう」と話した。
 米利上げ時期について当局のより明確なシグナルを期待していた向きから失望感が広がる中、ドルはこの日序盤に、1カ月ぶりの安値に下落した。(了)

[時事通信社]
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