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〔インサイト〕金現物、小反落=ユーロ安、米利上げ観測で(13日)

2015年7月13日

   【マニラ・ロイターES=時事】欧州時間13日朝方の金現物相場は、小反落。ギリシャ債務問題をめぐる週末のユーロ圏首脳会議が合意に至らない段階で、ユーロが下落し、金もこの動きに追随した。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が10日、年内の利上げ方針が揺らいでいないことを示唆したことも押し下げ要因となった。
 金現物は0604GMT時点で0.3%安の1オンス=1159.90ドル。
 FRBの年内の利上げ観測が金相場を圧迫し続けており、金は先週、4カ月ぶりの安値に下落した。5月半ばに1232ドルまで上昇して以降は、おおむね下落が続いている。
 OCBC銀行のアナリスト、バーナバス・ガン氏は、金相場が年末までに1050ドルまで下落すると予測。「われわれは金相場に関して弱気の予測を立てており、これを補強する要素が、FRBが7~9月期までに利上げするとの予測だ」と述べた。
 ガン氏は、米雇用市場がどこまで伸びるかによって、今年の利上げが「少なくとも1度、多くて2度」実施される可能性があると述べた。
 先週の金現物需要は低迷した。中国の投機筋は株式の安値拾いに動いたほか、インドの投機筋は現物の購入を見送った。
 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月きりは、0.1%高の1159.20ドル。(了)

[時事通信社]
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