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〔インサイト〕金現物、下落=5年半ぶり安値(24日)

2015年7月24日

   【マニラ・ロイターES=時事】欧州時間24日朝方の金現物相場は一時1%超安と、2010年2月以来の水準に下落した。週間ベースでは9カ月ぶりの下げ幅を記録するとみられる。堅調な米雇用関連統計が今週の値崩れを大きくし、なお下落余地があるとの懸念をあおっている。
 下値支持線を割り込んだことは、売り手のエクスポージャー縮小を後押ししており、市場関係者らは、相場が本格的に回復する前に、さらに下落する恐れがあると警告している。
 ニューヨークと上海では20日、大商いを伴う売りに圧迫され、金相場は3.3%安と、13年9月以来の下げ幅を記録した。24日の下落も同様に、両市場で相当な商いを伴った。
 金現物相場は、一時1.2%安の1オンス=1077ドルと、10年2月以来の安値に下落した。0610GMT時点では、0.5%安の1084.80ドル。
 オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の商品ストラテジスト、ビクター・ティアンピリヤ氏は「テクニカル面は非常に悪く、米統計は予想よりも堅調だ。1040ドル前後に達するまで、本格的な反発は期待できず、売り手の一部も認識していると思う」と述べた。
 23日のSPDRゴールド・トラストの金保有高は6日連続で減少し、2201万オンス。08年8月以来の低水準となった。(了)

[時事通信社]
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