〔インサイト〕金現物、小幅上昇=週間では5週ぶり下げ幅へ(28日)
2015年8月28日
【マニラ・ロイターES=時事】欧州時間28日朝方の金現物相場は小幅に上昇している。ただ、強い米経済指標を受けた早期利上げ観測を背景に、この上昇水準で推移すれば週間ベースでの下げ幅は5週間ぶりの大きさとなる見通し。 米利上げが近づいているとの見方が強まるとともに、金をはじめとする利息の付かない資産の魅力は低下。直近まで金は中国経済の減速懸念に端を発する世界同時株安を受けて7週間ぶり高値を付けていたが、その後は値を下げている。 4~6月期の米実質GDP(国内総生産)が速報値の2.3%増から3.7%増に上方改定されたため、最近まで動揺していた金融市場では、年内に利上げが行われるとの見方が再び強まった。 金現物は0703GMT(日本時間午後4時3分)時点で0.4%高の1オンス=1129.80ドル。週間では2.6%安で推移している。 金は26日に1週間ぶりの安値となる1117.35ドルを付けた。21日に付けた7週間ぶりの高値からは3%超下げている。(了)
[時事通信社]
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