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〔インサイト〕金現物、続伸=米政策金利決定控え(17日)

2015年9月17日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間17日朝方の金現物相場は続伸し、1週間ぶり高値付近で推移している。前日の1カ月ぶりの大幅上昇からさらに値を伸ばしている。前日発表された米インフレ率に伸びがなかったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)がきょう利上げを決めるとの懸念が和らいだ。  金現物は0638GMT時点で0.2%高の1オンス=1120.95ドル。前日に付けた1週間ぶり高値の1124.30ドルに近い水準にある。前日は1.3%高と、8月20日以来の高い上昇率だった。  MKSグループの貴金属トレーダー、ジェームズ・チェリソラ氏は「市場参加者の注目は全てきょうのFRBの政策金利決定に注がれている。ここ数年間では最も待たれていたFRBの政策発表となる」と説明。「米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて貴金属全般に踏み上げが生じたことが市場の不意を突いた」と指摘した。  8月の米消費者物価指数が予想外の低下だったことが金相場を支援。同指標を受けたドル安も相場を支えた。  ディスインフレ傾向が再び表れる兆候は、比較的健全な経済と、需給が急速に引き締まりつつある労働市場とは全く対照的であり、約10年ぶりの利上げを検討するFRB当局者らにとってはジレンマだ。  FRBは16日にFOMCを開始し、17日1800GMTに金利決定を発表する見通し。  ロイター通信がエコノミスト80人を対象に行った調査では、45人が金利据え置き、35人が利上げを予想した。(了)

[時事通信社]
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