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〔インサイト〕白金、7~9月は7年ぶり大幅下落へ=金は4日続落(30日)

2015年9月30日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間30日朝方の白金現物相場は、安値拾いの買いに上昇しているが、依然として2008年12月以来の安値近辺にある。また第3四半期(7~9月)は四半期ベースで7年ぶりの大幅下落となる見込み。ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題が需要に悪影響を与えると懸念された。  金現物相場は4営業日続落。米利上げが迫っているとの見方から、四半期ベースで1年ぶりの大幅下落となる見込み。  VWが米国のディーゼル車排ガス試験で不正を行ったとの報で白金相場は打撃を受けている。この報でディーゼル車需要に影響が出ると一部では考えられている。白金は自動車の排ガス浄化触媒として、特にディーゼルエンジンで用いられている。  白金は現時点で第3四半期を通じて15%安で、このままいけば08年第3四半期以来の大幅下落で、5四半期連続の値下がりとなる。9月を通じては9%安で、月間ベースで12年5月以来の大幅下落。  白金現物相場は0641GMT時点で0.4%高の1オンス=916.95ドル。前日に付けた6年半ぶり安値の894ドルからそれほど離れていない。  金現物相場は2.25ドル(0.2%)安の1オンス=1124.81ドル。四半期ベースでは4%安。米連邦準備制度理事会(FRB)が約10年ぶりに政策金利を引き上げ、利子を生まない金塊の需要が減るとの見方が相場を圧迫している。トレーダーらは米経済と利上げ時期の手掛かりを求め、きょうのイエレンFRB議長の講演と、民間会社が発表する米雇用統計に注目する見込み。(了)

[時事通信社]
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