〔インサイト〕金現物、利食い売りに下落(13日)
2015年10月13日
【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間13日朝方の金現物相場は下落している。一時は1%近く値を下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)が今年は政策金利を引き上げないとの見方から相場が2日続伸し、前日には3カ月ぶり高値を付けた後で、利益確定の売りが出た。 金現物相場は0643GMT時点で0.6%安の1オンス=1156.30ドル。一時は0.9%下げていた。前日は3カ月ぶり高値の1169ドルを付けていた。 MKSグループの金塊トレーダー、ジェームズ・ガーディナー氏は「10日前の(米雇用統計の)非農業部門就業者数以来、貴金属は全般的に目覚ましい上昇を示している。ただ、今はこの勢いが弱まり始めているようだ」と説明。「昨夜の原油相場安が商品相場全般に影響し、貴金属にさらなる圧力を加え、ドル買いをもたらすかもしれない」と語った。ドル高は他の通貨の保有者にとって金が割高になることを意味する。 金相場は2日の米雇用統計で非農業部門就業者数が予想外に弱い数字となって以降、オンス当たり50ドル、または5%近く、上昇している。同統計で市場は米利上げ観測を2016年に先送りし、ドルを売った。 利子を生まない資産である金は、超低金利の恩恵を受ける。(了)
[時事通信社]
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