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〔インサイト〕金現物、小高い=米利上げ観測で週間は下落へ(23日)

2015年10月23日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間23日朝方の金現物相場は、ドルがオーバーナイトの上昇からやや引き緩んだことを受けて小高くなり、約1週間ぶりの安値から戻している。ただ、年内の米利上げ観測が強まったことで、週間ベースでは下落して越週する見込み。  金現物は0702GMT時点で1オンス当たり0.6%高の1173.16ドル。前日の取引では、13日以来の安値となる1162.50ドルまで下げる場面もあった。  金は2週連続で上昇したが、今週は0.3%下げている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物相場は週間ベースでおよそ1%値下がりし、過去6週間でもっとも大きな下げ幅となっている。  ドルは22日、主要通貨バスケットに対しほぼ1カ月ぶりの高値を付けた。23日の取引では0.1%下落したが、堅調な米住宅着工件数や労働市場関連指標、好調な株式相場が金の上値を抑えている。  香港のトレーダーは「米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは来年になるとの見方が一般的だ。ただここ数日、堅調な米経済指標がいくらか出てきており、12月利上げの可能性を排除できない」と話した。  金相場が1オンス=1190ドルを維持できなかったことで、一部手じまい売りも出ている。(了)

[時事通信社]
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