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〔インサイト〕金現物、3日続伸=国際情勢の緊張で安全資産需要高まる(6日)

2016年1月6日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間6日朝方の金現物相場は3日続伸。下落した後で切り返している。サウジアラビアがイランと断交するなど中東情勢の緊張が高まっていたところに北朝鮮が水爆実験の実施を発表し、また中国経済への懸念を背景に、安全な資産の逃避先として金が買われた。  金現物は0700GMT時点で1オンス当たり0.3%高の1080.60ドル。一時は0.3%下落していた。金は4日に4週間ぶり高値の1083.30ドルを付けるなど、4~5日の2日間で1.6%上昇していた。  香港の貴金属トレーダーは「リスクオフの取引になるはずだが、金は今伸び悩んでいる。相場はもっと力強い反応を示すはずだった」と語った。4日に付けた1083ドルを上回る水準を維持できなかったため、相場は下落する可能性があると付け加えた。  やはり安全な資産の逃避先とされている円は6日、対ドルで約3カ月ぶり高値に上昇した。中国当局が人民元の基準値の元安設定を続け、また中国のサービス業の景況感悪化が指標で示されたことを背景に、6日のアジア株は値下がりした。  スコシアモカッタのアナリストらは「金は上昇したがっているが、複数のテクニカルな上値抵抗線に直面している」と述べた。次の下値支持線水準は1070ドルと1063ドルだとしている。  原油相場が5日に11年ぶり安値水準近くに下落したことも金の上値を抑えている。(了)

[時事通信社]
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