〔インサイト〕金現物、約3カ月ぶり高値=株・原油安でリスク回避(26日)
2016年1月26日
【マニラ・ロイターES=時事】欧州時間26日朝方の金現物相場は上昇し、約3カ月ぶり高値をつけた。世界経済減速への懸念で株価と原油価格が下落し、リスク回避の買いが広がった。 米連邦準備制度理事会(FRB)は26、27の両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、中国から欧州までの世界経済上の逆風について触れるとみられる。この結果、追加利上げのムードは勢いづかないとの期待が強まる見通しだ。 こうした観測は、金利がつかない資産である金の支援材料となる。金は昨年に10%超下落した後、今年は5%近く上げていた。 金は0635GMT時点で0.5%高の1オンス=1112.86ドル。一時は11月4日以来の高値、1113.54ドルまで上昇した。 ゴールドシルバー・セントラルのブライアン・ラン氏は、11月3日につけた1138ドルを試す展開になり得ると指摘。「その水準を突破すれば、次は1160ドルだ」という。 原油価格が再度30ドルを割ったことを受けてアジア株は軟調。中国株は5%急落した。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の金先物2月きりは0.7%高の1113.10ドル。(了)
[時事通信社]
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