〔インサイト〕金現物、続伸=テクニカル要因、ETFの資金流入で(26日)
2016年2月26日
【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間26日朝方の金現物相場は続伸。株価は回復したが、強気を示すテクニカルや金上場投資信託(ETF)への資金流入に支援された。 アジア各地の株式相場は、米国株が値上がりして引けたことをはやして上昇した。また市場参加者は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議待ちの姿勢。会議では市場に安心感をもたらすメッセージが出される公算が大きいものの、実際の景気刺激策にはほとんどつながらないとみられる。 金現物相場は0744GMT(日本時間午後4時44分)時点で0.3%高の1オンス=1237.30ドル。週間では小幅高で、5週続伸となる見通し。 金相場は株価とは反対の値動きをしている。原油安や経済減速への懸念を背景とした株安となる中、リスク回避の買いに支えられ、金は年初来で16.6%上昇している。2週間前には1年ぶり高値となる1260.60ドルを付けた。 香港在勤の金トレーダーは「景気情勢が相場を下支えしている。新たな高値を付けても驚きはない」と指摘。さらに「ETFに大量の資金が流れ込んでおり、相場との関連は非常に強い」との見方を示した。 世界最大の金ETF、SPDRゴールド・トラストの保有高は24日、2015年3月以来の高水準に達した。(了)
[時事通信社]
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