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〔インサイト〕金現物、3日続落=アジア株高、ドル堅調眺め(10日)

2016年3月10日

   【マニラ・ロイターES=時事】欧州時間10日朝の金現物相場は3日続落。先週付けた1年1カ月ぶりの高値から、一段と離れた水準に値を下げている。欧州中央銀行(ECB)の追加景気対策への期待が広がる中、アジア市場の株価が上昇し、米ドルが堅調に推移したことが背景。  ロイター通信の調査によれば、ECBによるマイナス金利の拡大などの措置が見込まれる中、ユーロ相場は圧迫されている。  金現物は0650GMT(日本時間午後3時50分)現在、0.6%安の1オンス=1245.41ドル。4日には1279.60ドルを付けた。  永豊貴金属(香港)のディーリング担当責任者の補佐を務めるウィリアム・ウォン氏は「誰もがECB理事会を待ち構えている」と指摘。ECBが昨年12月と同様、市場関係者を失望させた場合はユーロが反発し、金相場は1280ドルを付ける可能性があると述べた。  スコシアモカッタのテクニカルアナリストらは「過去2日間の相場下落を過度に心配していない。1246ドルを上回って取引を終えれば、上昇トレンドに変化はないと考える」と説明。「(2015年1月に付けた)1307ドルを付ける前に、恐らく現在の水準で値固めするだろう」との見方を示した。(了)

[時事通信社]
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