〔インサイト〕金現物、続落=米利上げ観測で7週間ぶり安値(25日)
2016年5月25日
【バンガロール(インド)ロイターES=時事】欧州時間25日朝の金現物相場は続落し、7週間ぶり安値を付けている。早期の米利上げ観測に圧迫された。 先週公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が近く利上げが実施される可能性を示唆する内容だったことから、金相場は下落した。 金現物相場は0611GMT(日本時間午後3時11分)時点で0.2%安の1オンス=1223.96ドル。序盤には4月7日以来の安値となる1222.85ドルを付けた。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の金先物相場は0.4%安の1224.30ドル。 永豊金融集団(香港)のリサーチ部門責任者は「金相場は今後2、3日以内に1200ドルの水準まで下落すると考えている。米利上げ観測をめぐる変化が依然主要テーマになっているが、6月末を過ぎれば、利上げをめぐる投資家心理全般はほとんど収束するだろう」と分析した。 また、米国の住宅関連指標が好調で、近く利上げが実施されるとの観測が強まり、ドルが対主要通貨で2カ月ぶり高値近くで推移していることも金相場を圧迫している。 最近の地合いの悪さにもかかわらず、金相場は安定している。一部アナリストは、6月の利上げの公算は小さく、この点をトレーダーが織り込み済みだと考えている。(了)
[時事通信社]
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