商品先物取引会社の情報はコモディティニュース

　　 　【バンガロール（インド）・ロイターＥＳ＝時事】欧州時間２７日朝の金現物相場は下落し、一時８週間ぶり安値を付けた。堅調な経済指標を背景に、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が今後２カ月で利上げに踏み切るとの観測が、投資家の金買い意欲を損なわせ、週ベースではここ９週で最大の下落幅を記録しそうだ。 　アジア株の上昇や、しっかりで推移したドル指数も、安全資産とされる金の重しとなった。 　金現物相場は一時４月１日以来の安値となる１オンス＝１２１１．３０ドルに沈んだが、０６２４ＧＭＴ（日本時間午後３時２４分）時点では０．１％高の１２２１．４５ドル。今週を通じては約２．５％安と、週間で３月２５日までの週以降で最大の下落幅となる見通し。 　シンガポールに拠点を置く金ディーラー、ゴールドシルバー・セントラルのマネジングディレクター、ブライアン・ラン氏は「金は利子を生まない資産のため、現段階では大半（のトレーダー）は様子見か、あるいは金市場から手を引いている」と分析。「一部トレーダーはひとまず金市場から退出し、相場の推移を見てから再び市場に参入するだろう」と述べた。（了）

［時事通信社］