〔インサイト〕金現物、続伸=ドル安で(18日)
2016年10月18日
欧州時間18日朝の金現物相場は続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ時期をめぐる不透明感が広がる中、ドル安が支援材料となった。 金現物相場は、0711GMT(日本時間午後4時11分)時点で0.5%高の1オンス=1261.25ドル。米市場の金先物は0.5%高の1262.60ドル。 FRBのフィッシャー副議長は17日、経済の安定は低金利によって脅かされる可能性があるが、利上げは「そう簡単ではない」と述べた。 アルゴノート証券(香港)のアナリスト、ヘレン・ラウ氏は「金相場はドル安に乗じている」と指摘。「米国は最終的に利上げを行うだろうが、投資家はなお、世界の各中央銀行が緩和的であり続けると思っている」との見方を示した。 世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの保有高は17日時点で0.18%増の967.21トン。 ラウ氏は「市場は、米国が継続的に利上げを行うとは考えていない。恐らくそのためETFは引き続き金に対する購入意欲がある」と語った。 ドルの通貨バスケットに対する値動きを示すドル指数は、0.2%安の97.746。前日は一時、7カ月ぶりの高水準まで上昇した。(ロイターES時事)
[時事通信社]
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