〔インサイト〕金現物、上昇=ドル反落で(21日)
2016年12月21日
【バンガロール・ロイターES=時事】欧州時間21日朝の金現物相場は上昇した。ドル相場が前日付けた14年ぶり高値から後退していることが背景にある。 金現物相場は0621GMT時点で0.4%高の1オンス=1135.83ドル。前日は0.6%下落した。 OANDAのシニア市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「かなりのボラティリティーがみられる。ドルの方向性が相場を主導している。金は次の大きな動きに出る前に時間をつぶしているだけだ。非常に強い下落傾向の中にいる」と説明。「心理的な節目である1100ドルを割り込めば、クリスマスに向けてさらなるポジション解消がみられることは確実で、相当な下落になるかもしれない」と語った。 ドル指数は0.2%安の103.140。20日は103.65と、2002年12月以来の高値を付けた。 HSBCのアナリスト、ジェームズ・スチール氏はメモで「ドルのいかなる下落も一斉の金買いを誘うかもしれない」と書いた。「金は1100ドルに近づくかもしれないが、その水準を割り込むとは思わない。もし割り込めば、安値狙いの向きや価格に敏感な買い手が買いを増やすと予想する」と述べた。(了)
[時事通信社]
[時事通信社]
その他のニュース