〔インサイト〕金は上昇=欧州選挙控え質への逃避(13日)
2017年3月13日
欧州時間13日朝方の金現物相場は上昇。欧州各国での選挙を控え、質への逃避が進んだ。 0634GMT時点では0.3%高の1オンス=1208.61ドル。 前週末10日には一時、1月31日以来の安値1194.55ドルまで下落。しかし同日中に1206.36ドルまで戻した。 ICBCスタンダードバンク東京支店の池水雄一氏は「1200ドルを下回る水準で、買いが入っているようだ。心理的な節目ということだろう」と指摘した。 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週に利上げに踏み切るとの観測は、金相場の重しとなる見通しだ。金は金利がつかないため、金利上昇局面で金を保有し続けると機会損失の拡大につながる。また、ドル高が進むことで、ドル建ての金相場の割高感にもつながる。 OANDAのジェフリー・ハーレー氏は「週末にオランダの総選挙をめぐる情勢が緊迫したため、金相場には質への逃避で買いが入った」と指摘した。(ロイターES時事)
[時事通信社]
[時事通信社]
その他のニュース