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〔インサイト〕金現物、じり高=ドル安が支援も上値重い(11日)

2017年5月11日

    【ベンガルール(インド)ロイターES=時事】欧州時間11日朝の金現物相場は、ドルが軟化する中、じり高で推移している。ただ、6月の米利上げ見通しが重しとなり、今週付けた8週間ぶり安値からは離れていない。  金現物は0738GMT(日本時間午後4時38分)時点で0.2%高の1オンス=1220.86ドル。9日には8週間ぶり安値となる1213.81ドルを付けた。  BMIリサーチはメモで「トランプ政権の挑戦的な外交レトリックが5月に抑えられたことと、フランス大統領選の結果が金融市場の好材料になったことが、政治リスクのヘッジとしての金需要の巻き戻しに作用している」と指摘。「欧州のリスク回避傾向の減少や米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な言葉遣いが、目先は金需要を抑えるだろう」と述べ、2017年の平均金相場予想をオンス当たり1300ドルから1250ドルに引き下げた。  米ボストン連銀のローゼングレン総裁は10日、FRBが年内にあと3回利上げすることが妥当との認識を示した。(了)

[時事通信社]
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