〔インサイト〕金現物、3日続落=底堅いドル相場受け(9日)
2017年6月9日
【ベンガルール(インド)ロイターES=時事】欧州時間9日朝の金現物相場は、底堅いドル相場を受けて3日続落。英総選挙で与党・保守党が過半数割れになる見通しとなったが、投資家の多くは冷静に受け止めているとみられる。 金現物相場は0624GMT(日本時間午後3時24分)時点で、0.3%安の1オンス=1275.26ドル。この水準が続けば、週間では0.5%安と5週ぶりの下落になる。 NABのアナリスト、ジョン・シャルマ氏は「(英総選挙の)投票結果は軽度のリスク回避傾向を生み、金相場にとってわずかながら支援材料となるだろう」と指摘。一方で「(相場の動きは)欧州連合(EU)離脱をめぐって英国とEUの間でどういう交渉が行われるか次第だ。今のところ市場は冷静に受け止めているようだ」との見方を示した。 金相場は9日序盤、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官が上院公聴会で、ロシア政府による米大統領選介入疑惑をめぐる問題で証言したことなどを受け、軟調な展開となった。ただ、コミー氏の証言内容自体に目立ったサプライズはなかった。(了)
[時事通信社]
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