〔インサイト〕金現物、小幅高=米金融政策会合に注目(25日)
2017年7月25日
【ベンガルール(インド)ロイターES=時事】欧州時間25日朝の金現物相場は、小高く推移している。前日は米国政治の不透明感を背景に約1カ月ぶりの高値を付けた。きょうの市場は米金融政策の手掛かりを求めて米連邦準備制度理事会(FRB)の政策会合を待っている。 FRBの2日間の金融政策決定会合はきょうから始まる。追加利上げ時期の手掛かりが示されるかについても注目される。 ANZリサーチのアナリストらはリポートで「利上げは予想されていないが、米金融政策会合に向けて控えめな動きが続く公算が大きい」と述べた。 金現物相場は0626GMT時点で0.2%高の1オンス=1256.71ドル。前日は6月23日以来の高値となる1258.79ドルを付けた。 INTL・FCストーンのアナリスト、エドワード・メイア氏は「金については引き続き慎重ながらも前向きな見方だ。ワシントンで政治のドタバタが続いており、さらに債務上限引き上げの期限が今後近づくことから、現時点でドル安傾向の終わりが見えないからだ」と説明した。 ドル指数はこの日、13カ月ぶりの安値付近に軟化した。 ロイター通信のテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は「金現物は1250ドルの下値支持線を試す可能性がある。これを割り込めば次の下値支持線の1239ドルに向けた道が開くかもしれない」と語った。(了)
[時事通信社]
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