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〔インサイト〕金現物、上昇=ECB政策決定控えたドル安(26日)

2017年10月26日

欧州時間26日朝の金現物相場は、ドル安・ユーロ高を映して上昇した。市場は欧州中央銀行(ECB)が、同日の金融政策会合で量的緩和策を縮小すると予想している。  ECBは債券購入の緩和策を縮小することがほぼ確実視されている。過去数年間の金融緩和政策の巻き戻しとしては、これまでで最も大きな一歩を踏み出すことになる。ただ、ECBにとっては低インフレが主要な懸念材料であるため、毎月の資産購入額が縮小されれば、購入期間の延長が伴うことも予想される。  INTL・FCストーンのアナリスト、エドワード・メイア氏は「ECBは市場予想よりもややタカ派的な措置を講じる可能性がある。その結果、ユーロ相場は政策発表後に上昇するかもしれず、金にとっては短期的には建設的な材料になるだろう」と述べた。  ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1829ドル、ドルは対円で0.1%安の1ドル=113円58銭。ユーロが対ドルで上昇すれば、ドル建ての金が他通貨保有者にとって割安になる。  金現物は0618GMT(日本時間午後3時18分)時点で0.3%高の1オンス=1280.42ドル。  OANDAの市場アナリスト、ジェフリー・ハレー氏は「きょう午後のECB会合を控え、前日に米国債利回りが低下し、ドルが下落した」と語った。(ロイターES時事)

[時事通信社]
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