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〔インサイト〕金現物、小安い=次期FRB議長指名公聴会控え(28日)

2017年11月28日

欧州時間28日朝の金現物相場は小幅安。ただ、前営業日に付けた6週間ぶりの高値からそれほど下がっていない。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたパウエル氏の指名承認に関する議会公聴会や、米上院で今週採決される可能性がある税制改革法案に関心が集まっている。  金現物相場は0739GMT(日本時間午後4時39分)時点で、0.1%安の1オンス=1293.83ドル。前日は10月16日以来の高値となる1299.13ドルを付けた。  アクティブトレーズの主任アナリスト、アルベルト・デ・カーサ氏は「(政策)金利に関する彼(パウエル氏)の決定は、前任者たちとほとんど変わらないだろう。一方、今後数カ月で彼がハト派的な軌道をたどったとしても驚かない」との見方を示した上で、「彼が過度に利上げを進めるとは思わない。代わりにインフレ率や雇用を監視するだろう」と述べた。  アナリストらは、北朝鮮が新たに弾道ミサイルの発射準備をしている可能性を示す報道があったため、金に安全資産買いが入るかもしれないと指摘した。  オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行のアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は「北朝鮮の動きは、1300ドル超えの上昇をもたらし得る材料の一つだろう」と述べた。  ロイター通信のテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏によると、金は1292ドル近辺で下支えを求め、その後は1301ドルの上値抵抗線に向け上昇する可能性がある。(ロイターES時事)

[時事通信社]
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