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〔インサイト〕金現物、下落=ドルと株の上昇で(29日)

2018年1月29日

欧州時間29日朝の金現物相場は下落。ドルが下落分を幾分取り戻したのに加え、持続的な株価上昇が相場を圧迫した。  それでも金相場は先週付けた1年5カ月ぶり高値近辺の水準で推移。ムニューシン米財務長官によるドル安容認発言を受けてドルが3年ぶり安値を付けたことが、先週の金相場上昇の背景にある。  金現物は0739GMT(日本時間午後4時39分)時点で、0.2%安の1オンス=1347.60ドル。  香港のリーチョン・ゴールド・ディーラーズの主任ディーラー、ロナルド・リョン氏は、ドルが下落前の水準に向けて上昇しようとしており、それが現在、金を圧迫していると説明した。  ドル指数は0.2%高の89.215。25日に3年ぶり安値の88.429を付けてから上昇を続けている。  ジオジット・フィナンシャル・サービシズのコモディティー(商品)調査部門責任者は「しかしながら、ドル高と株高による金相場安は一時的なものかもしれない」と述べ、1260ドルを割り込まなければ、再び1400ドルを付けると予想した。  ロイター通信のテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、金相場は1347ドルの下値支持線を維持できず、1335ドルまで下落する可能性があると語った。(ロイターES時事)

[時事通信社]
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