〔インサイト〕金現物、横ばい=北朝鮮情勢や世界貿易の懸念後退(29日)
2018年3月29日
【ベンガルール・ロイターES=時事】欧州時間29日朝の金現物相場は横ばい。前日の下落率は約9カ月ぶりの大きさを記録していた。北朝鮮情勢と世界貿易をめぐる緊張が和らいだことが背景。 金現物は0736GMT(日本時間午後4時36分)時点で、ほぼ変わらずの1オンス=1325.16ドル。一時は1322.50ドルと、21日以来の安値を付けた。 GFMSのアナリスト、キャメロン・アレキサンダー氏は「貿易・北朝鮮問題の両方が背景となり、(金の)価格プレミアムが生じていた。これらの緊張は現在は和らいでいるようだ」と指摘した。 中国政府は中朝首脳会談後の28日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が非核化に取り組み、米当局者と面談すると約束したと明らかにした。 米政権当局者が28日語ったところによると、トランプ大統領が発表した中国製品に対する関税措置は、6月上旬まで導入されない可能性がある。(了)
[時事通信社]
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