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〔インサイト〕金現物、軟化=ドル高が圧迫(29日)

2018年5月29日

【ベンガルール(インド)ロイターES=時事】欧州時間29日朝の金現物相場は下落。米朝首脳会談が実施されるとの期待が再び高まる中、ドル高が引き続き金を圧迫した。  金現物は0730GMT(日本時間午後4時半)時点で、0.1%安の1オンス=1296.91ドル。  オーストラリア・ニュージーランド銀行のアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は北朝鮮の首脳会談絡みで「市場は確信を持てないでいるようだ。加えて、今は米追加利上げが近く見込まれる時期だ」と説明した。  市場は今週出る米インフレ統計を待っている。米連邦準備制度理事会(FRB)の6月の政策会合を控え、インフレ統計は今後の利上げを判断する手掛かり材料をもたらす可能性がある。  MKSのトレーダー、サムエル・ラフリン氏は「金は1300ドル超の水準で値固めしてから上昇を再開するだろう。下値支持線は1295ドル付近だ」と述べた。  ドル指数は2017年11月半ば以来の高値となる94.518を付けた。  INTL・FCストーンのアナリスト、エドワード・メイア氏は「地政学的観点のほか、ドルが複数の他通貨に対し上昇を続けていることが、金の強気筋の心理を圧迫しているようだ」と語った。(了)

[時事通信社]
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