〔インサイト〕金現物、6カ月半ぶり安値=他の安全資産にシフト(27日)
2018年5月31日
【ベンガルール・ロイターES時事】27日欧州時間朝の金現物相場は、ドルが横ばいで推移する中で3営業日続落し、6カ月半ぶり安値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ見通しを背景に、投資家らは他の安全資産に資金を移した。 金現物は0626GMT(日本時間午後3時26分)時点で、0.3%安の1オンス=1255.51ドル。一時は1253ドルと、昨年12月中旬以来の安値を付けた。 ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のエコノミスト、ジョン・シャルマ氏は「金は貿易摩擦の高まりをめぐるリスクから恩恵を受けているようには見えず、堅調なドルや株価の回復を受けて値を下げている」と指摘。「投資家は米国債や日本円といった安全資産を求めており、短期的に金相場は引き続き圧迫されるだろう」と分析した。 ドル指数は対主要通貨バスケットで横ばいで推移。オーバーナイトでは5営業日ぶりに反発し、0.4%上昇した。(了)
[時事通信社]
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