〔インサイト〕金現物、軟化=1200ドル水準は維持(30日)
2018年8月30日
【ベンガルール・ロイター時事】30日の欧州時間朝方の金現物相場は軟化。米金利上昇の観測が高まる中、ドル高が進行し、金相場を圧迫した。ただ、1オンス=1200ドルの主要な下値支持線は、引き続き上回っている。 金現物は0646GMT(日本時間午後3時46分)時点で、0.4%安の1202.02ドル。 金現物はここ2営業日、値幅が8ドルにとどまっている。今月初め、1年半ぶり安値となる1159.96ドルを付けたことで、投資家らは心理的な節目となる1200ドルの水準が維持できるか注視している。 オーストラリア・ニュージーランド銀行のアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は「先週の米ジャクソンホールにおけるシンポジウムで、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、投資家の見方では、若干利上げに慎重なハト派的だったことから、いくらかあいまいさが残っている」と指摘。その上で「一方で米指標はまずまずだ。特に2019年の米金利動向が不透明な中、金相場は1200ドルをやや上回る水準にとどまっている」と話した。(了)
[時事通信社]
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