〔インサイト〕金現物、4日ぶり反発=最近の値下がりやドル下落で買われる(1日)
2018年11月1日
【ベンガルール(インド)ロイター時事】欧州時間1日朝の金現物相場は4営業日ぶりに反発。最近の値下がりに加え、ドルが数カ月ぶり高値水準から軟化したことが買いを誘った。 金現物は0744GMT(日本時間午後4時44分)時点で、0.8%高の1オンス=1222.41ドル。前日は10月11日以来、約3週間ぶり安値となる1211.52ドルを付けた。 シンガポールのディーラー、ゴールドシルバー・セントラルのマネジングディレクター、ブライアン・ラン氏は、米国の中間選挙を控えているほか、他の地政学的な不透明感もあり、投資家は通貨市場が飽和状態になる可能性を警戒していると指摘。「人々は何か価値のあるものを保有したがっており、金は現時点で良さそうだ」と述べた。ドル安も金を支えているという。 前日、1年4カ月ぶり高値を付けたドル指数は0.4%安。 香港の永豊貴金属のディーリング責任者ピーター・ファン氏は「昨日はドル高が金を圧迫し続けた。金相場は約1211ドルに下げ、下落は行き過ぎだった。安値水準ではアジア市場に幾分買い意欲がある」と語った。 ロイター通信のテクニカルアナリスト、ワン・タオ氏は、金現物が1224ドルへとやや反発した後、1211ドルの下値支持線を再び試す可能性があるとの見方を示した。(了)
[時事通信社]
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