〔インサイト〕金現物、小安い=利食い売り、ドル高で(6日)
2018年12月6日
【ベンガルール・ロイター時事】欧州時間6日午前の金現物相場は、利食い売りやドル高を背景に小幅安となった。前日史上最高値を付けたパラジウム現物は反落した。 金現物は0823GMT(日本時間午後5時23分)時点で、0.2%安の1オンス=1235.57ドル。 ジェオジット・フィナンシャル・サービシズの商品調査部門責任者は「金相場は節目となる1240ドルの水準に近づいている。そのため、テクニカルな水準での利食い売りが幾分あるのかもしれない」と指摘。また、投資家らが引き続き、石油輸出国機構(OPEC)総会や7日に発表される米雇用統計を警戒していると述べた。 18、19両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げが見込まれている。 FXTMの調査アナリスト、ルクマン・オトゥヌガ氏は「(12月の)利上げは織り込み済みだが、市場関係者は2019年の利上げ時期の手掛かりを求め、FOMCを注視するだろう」と述べた。その上で、「FOMCでパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派的な方向転換を反映したメッセージが出た場合、金は2019年にかけて上昇する可能性がある」との見方を示した。 パラジウム現物は2.3%安の1オンス=1215.43ドル。なお前日付けた史上最高値に近い水準で推移している。(了)
[時事通信社]
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