〔インサイト〕金現物、下落=米中貿易協議を楽観(1日)
2019年2月1日
欧州時間1日朝の金現物相場は下落。米中が貿易合意に達する可能性があるとの楽観的な見方が広がり、投資家はリスク資産を求めた。ただ、米国の利上げ見送りが引き続き金相場を下支えしており、週間ベースでは2週連続の上昇に向かっている。 金現物は0614GMT(日本時間午後3時14分)時点で、0.3%安の1オンス=1317.59ドル。前日は1326.30ドルと昨年4月26日以来の高値を付けた。週間では1.1%高。 トランプ大統領は1月31日、中国との包括的な貿易合意をまとめるため、習近平国家主席との首脳会談を近く開催する意向を示した。ライトハイザー通商代表部(USTR)代表は2日間の閣僚級の貿易協議について、「かなりの進展があった」と説明した。 貿易協議への期待感を背景に、世界的に株価は上昇した。 CMCマーケッツの主任市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「そうした状況での金への強気ポジションには懸念があるが、市場は概して米政権の発表に反応することに少し疲れている」と指摘した。 FRBが数年間にわたる利上げサイクルを停止することへの期待感が主な支援材料となり、金は1月は約3%上昇した。 さらに米雇用統計の発表を同日中に控えて、投資家の警戒感が強まっている。(ロイター時事)
[時事通信社]
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