〔NY金〕3日ぶり反発(3日)
2019年5月3日
【ニューヨーク時事】週末3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感から買われ、3日ぶりに反発した。中心限月6月物の清算値は前日比9.30ドル(0.73%)高の1オンス=1281.30ドルとなった。 米労働省が朝方に発表した4月の雇用統計は、景気動向を示す非農業部門の就業者数が季節調整済みで前月比26万3000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の18万5000人増を大幅に上回り、失業率も49年4カ月ぶりの低水準となった。しかし、物価上昇の先行指数として注目される平均時給は予想に届かなかった。また、米サプライ管理協会(ISM)がその後発表した4月の米非製造業景況指数(NMI)は55.5と、前月の56.1から低下、市場予想(ロイター通信調べ)の57.0も下回った。このため、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金は割安感から買われ、相場は朝方から上昇した。また、金相場は前日に清算値ベースで約4カ月ぶりの安値を付けていた反動から、この日は安値拾いの買いも入りやすかったもようだ。 金塊現物相場は午後1時45分現在、8.460ドル高の1279.650ドル。(了)
[時事通信社]
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